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2010年5月19日 (水)

監理ってなに?!

現場監督とは、また違うんです

「家は建てよう」ではじまったBlogも「見積なんて怖くない」・「設計図には何が書いてあるの」と建築についてあれこれ書き綴ってきましたが、今回は現場の要である工事監理について書いてみたいと思います。

 さて、一般にこの工事監理って何? 現場監督と一緒じゃないの?と思われる方が多いと思います。

 工事監理の定義は、建築士法第二条第6項に次のように定義されております。
「工事監理」とは、その者の責任において、工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。

 つまり、工事の直接の段取りをする現場監督とはまた別の業務なのです。
では、そんなもの要らないんじゃないの?と思われがちなんですが、建築士の資格を持って各種の業務をこなす建築家の業務範囲の中でも実はとっても大切な業務なんです。
かといって工事監督の監視役ではなく、工事請負業者の持ちうる最高の技術を引き出して、建築主の望む良質で価値のある建築物を予算内にて建築することに最大の努力を払ってこの監理業務をこなすこととなるんです。


 建築家にとって工事監理という業務は、設計業務と一体(延長上)で考える事が多く、設計図書だけでは完全に表現出来なかったことの最後のフォロー場所であると同時に、建築主の意向に沿って作成した設計図書を現場で確認しながら工事を完成させていく業務と云う訳です。
良く産みの苦しみと云いますが、本当に苦労もありますが創作者としてこの上ない喜びを感じる業務でもあります。

 それでは、その様な第三者的な工事監理者の存在しない、設計施工を一貫して請ける工事請負業者の場合は、自己管理の上で持ち前の施工技術等を駆使して良い建築物の完成を目指す事となります。企業である以上自己の利益が第一になるように考えることになりがちです。
 もっとも、これは私を含め企業としての設計事務所組織の場合にも、当てはまる部分が無いわけでは有りませんが、工事もしない建築家が自己利益第一と考える事自体がもう問題外ですわ(^◇^)

 一般に建築主は、予算の範囲内で最良の建築物がイメージ通り出来上がること、また完成後にはトラブルが発生しないことを最も望んでいるはずです。仮に設計だけ建築家に頼んで設計してもらい、その後ある工務店に工事発注をした場合を考えてみましょう。この場合、工事がその設計図通りに工事出来ているかどうかの判断は専門的な知識のない建築主に出来るでしょうか?

 あるいは設計変更に伴う工事費の増減に対する確認や精算が出来るのでしょうか?この様な第三者的な工事監理者が介在しない場合では、トラブルなどが発生しても一方的に不利益である事は必至であるとおもいます。

 私が良く冗談で云うことなんですが。建築現場で「安全第一」って書かれたシートや看板等を見かける事が良く有るとは思いますが、本当に安全第一を考えたら建築工事なんて出来ないんじゃないの?って思ってしまいます。もっとも、スローガンを非難するわけでも無く、当然安全も考慮しなければいけないことぐらい十分承知の上での事なんですがね(^^;

 どうですか?工事監理の大切さもご理解いただけましたでしょうか?(^^)ゞ

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